岡崎城二の丸能舞台 仏教絵解きライブに出演いたしました。

5月11日(木)に、私が所属する三河すーぱー絵解き座主宰の

「5万石藤まつり 岡崎城二の丸能舞台 仏教絵解きライブ」

に出演させていただきました。

私の演目は高田派に伝わる秘仏の一光三尊佛の縁起『一光三尊佛御絵伝』です。
持ち時間は30分でしたが、お念仏の土徳のある三河だけあって、聴衆のみなさまのお念仏に助けられました。
ライブの様子は岡崎のケーブルテレビでも放送されるようです。

薪能用のたいまつの明かりの中でさせていただく絵解きは格別ですね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三河すーぱー絵解き座

「5万石藤まつり 岡崎城二の丸能舞台 仏教絵解きライブ」

 特集

毎日が命日。

毎日が命日
 
先日の高田派婦人大会での池田行信先生のお話で
「給食費を払っているのであるから、いただきます、ごちそうさまをする必要はない」
という意見に対し
「毎日が命日である」
とお話されていたことが、とても印象に残りました。
 
仏教の食事の際の言葉としていろいろ調べましたところ、禅宗では
『五観の偈』
という食事の言葉があることを知りました。
 
『五観の偈』
一 計功多少 量彼来処 : 功の多少を計り彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。
二 忖己德行 全缺應供 : 己が徳行(とくぎょう)の全欠を[と]忖(はか)って供(く)に応ず。
三 防心離過 貪等為宗 : 心を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。
四 正事良薬 為療形枯 : 正に良薬を事とすることは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり。
五 為成道故 今受此食 : 成道(じょうどう)の為の故に今この食(じき)を受く。
 
略訳
一、この食事がどうしてできたかを考え、食事が調うまでの多くの人々の働きに感謝をいたします。
二、自分の行いが、この食を頂くに価するものであるかどうか反省します。
三、心を正しく保ち、あやまった行いを避けるために、貪など三つの過ちを持たないことを誓います。
四、食とは良薬なのであり、身体をやしない、正しい健康を得るために頂くのです。
五、今この食事を頂くのは、己の道を成し遂げるためです。
 
以上『Wikipedia 五観の偈』より引用
 
この言葉を頂くと、世間でよく言われている
「命そのものに対する感謝」

がない印象を受けます。
しかし私は五の

 
「為成道故 今受此食」(今この食事を頂くのは、己の道を成し遂げるためです)

 というところにこそ、仏教の命に対する大切な視点が込められていると思うのです。
「命は大切だ」と連呼するだけでは倫理道徳、娑婆の話です。
仏になるという目的のために、他の命をいただき自分の命を大切にするという
「為成道故 今受此食」
には、単なる「命は大切だ」だけでは終わらせない仏道の厳しさと慚愧があります。
 
「命日」とは「命の日である」という法話を頂く時があります。
私は
「本願招喚の勅命」
つまり
「如来からの目覚めよとの喚び声、命令と頂くとき」
と味わっております。
 潮音寺墓地より西方向。
夕陽に見送られる私。